親権者である父から暴行等を受け、自立支援ホームで生活している高校3 年生の未成年者について、就職先の会社からパスポートの取得を求められて いるなど、就職の諸手続を進めるために親権者の同意が必要であるが、親権 者が協力を拒んでいるなどとして、親権停止審判申立事件の審判の効力が生 ずるまでの間、親権者の職務の執行を停止し、その停止期間中の職務代行者 を選任した事例 広島家庭裁判所平成28年11月21日 親権者である父親が激しい暴力を振るった上、その後は合理的な理由もなく 未成年者との一切の関わりを拒否して就職に必要な手続への協力等も拒んでい ることに照らすと、本案審判認容の蓋然性があり、パスポートの取得等に当た っては […続きを読む 2018年02月13日親権停止等
親権停止審判申立事件を本案事件とする審判前の保全処分申立事件におい て、重篤な心臓疾患を抱えるなどし、直ちに治療及び手術を受ける必要があ る未成年者の親権者らについて、同人らのこれまでの対応や現在の生活状況 等に照らし、現在の緊急事態に迅速かつ適切な対応ができるかどうか疑問が あるとして、本案審判認容の蓋然性及び保全の必要性を認め、同人らの未成 年者に対する職務の執行を停止した事例 東京家審平成28年6月29日 【事案の概要】 生後4か月である未成年者は、先天性の心臓疾患のため出生後から入院し、 根治手術が必要とされていた。親権者らは、未成年者を見舞う回数も少なく、 おむつや洋服の補充を求めても直ちに対応しないことがあり、約 […続きを読む 2018年02月13日親権停止等